冬、越えた跡
3月に入って季節はいっきに春へと突っ走り、全国各地ではすごく早い桜の開花が報告されています。寒かった冬は終わりを告げようとしています。みなさんにお届けしてきた真冬の野菜セット、いかがだったでしょうか?
冬の間、数種類の露地野菜を出荷しました。冬になって寒くなれば、作物の生育が止まります。冬になってから種を播いても、種は発芽しません。よって、冬の蓄えを確保するためには、まだ暖かさの残る9月、10月のうちに種を播いておきます。
種まきが遅れると、作物が大きくなる前に寒くなって、いつまでたっても小さいまま、収穫ができなくなります。種まきが早すぎても、暖かさの残る時期は虫が活動しているので、虫害を受ける可能性が高いです。種まきの適期を見極めなくてはいけません。
そうはいっても、年によって気候の推移が違い、あらかじめこれからの気候を予測するのも困難です。種まきの適期を見極めるのも難しいところです。
なので、種をいっぺんに同じ日に播いてしまわずに、ちょっとずつ違う日に分けて播いていきました。たとえば、葉物野菜は、9月から10月にかけて10回くらいに分けて、チマチマと種をまいていきました。かぶや大根も、3,4回に種まきを分けてみました。
作物栽培は天候次第。いずれかの日に種まきした作物は生育しないことがあるかもしれないけれど、いずれかの日に種まきした作物はうまく生育してくれます。
同じ日の種まきでも、数種類の品種の種を播いてみたり、数か所の畑で種をまいてみたり。なんらかの理由で畑から作物が全く収穫できなくなってしてしまうようなことがないように、手間をかけてあちらこちらに「保険」をかけておきました。
この種まき方法が功を奏して、この冬の間、途切れることなくうまく露地野菜を出荷し続けることができたと思います。「ちょっとずつ、何回にも分けて」。この方法は秋まきだけではなく、今後のいかなる時期の種まきにも適用していきたいと思います。
この冬、葉物野菜では、ほうれんそう、油菜、みず菜、みぶな、ターサイ、からし菜と多くの種類を出荷できました。露地野菜の上に防寒用の布を二重にしてかぶせたり、生育がどうしても遅い作物にはビニールトンネルをかぶせたりして、これらの葉物野菜を寒さから守ってきました。
ただ、もともとこれらの葉物野菜には、寒さに耐えることのできるたくましい耐寒性があります。記録的に寒いと言われたこの冬の中でも、小林農場の葉物野菜は元気な状態を保っていてくれていたので、出荷がしやすかったです。
冬でも出荷できる葉物野菜、探せばいろいろとあるものです。特に冬場になると一般流通では葉物野菜の値段が高くなるので、葉物野菜を豊富に野菜セットに詰めてお届けすれば、喜んでくださる方もいらっしゃるのではないかと思います。
真冬でもそれなりに内容豊かな野菜セットを作ることができるということが確認できた、今回の冬でした。
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