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2013年2月18日 (月)

立春

  2月4日は立春でした。1年で最も寒い時期の1月を越して、暦の上では春が始まります。まだまだ厳しい寒さは続くものの、確かに暦どおりに、日差しにぬくもりを感じる日も増えてきたように思います。

  旧暦では今の時期に正月を迎えて新年を祝っていたようです。現在の西暦よりも、春の兆しを感じ始める立春を一年の開始として立春に新年を祝ったほうが人々の心情にあっていると、私は個人的に思います。アジア諸国では立春の時期に新年を祝う風習が残っています。

  そして、春へ向かって植物が活動を開始させるのも、この時期です。日の出ている時間が次第に長くなっていくのを、土中の植物の種は敏感に感じ取り、春が間もなく訪れ自分たちの出番がやってくることを知り、発芽の準備をしているころです。

  小林農場でも2月に入ってすぐ、小松菜やホウレン草などの種まきを行いました。農繁期が静かに始まろうとしています。前年の秋からしばらく種が播かれることもなく眠っていたように静かだった畑も、これからいろんな作物で彩られていくことでしょう。雑草もいっしょに生えながら。

  麦の種は秋に播かれ、発芽した芽生えは小さいまま、冬をじっと暮らします。そして春になるとみるみるうちに大きくなり、6月頃に実りをならします。

  冬の間はほとんど大きくならないのであれば、春になってから小麦の種を播けば良いのではないか。そのように思う人もいるかもしれません。しかし、春に種を播かれた小麦は、葉ばかりが茂って実はならないのです。

  小麦が実をつけるには、芽生えの状態で寒さを感じる必要があります。真冬に花を咲かせてしまっても花は寒さのために枯れてしまい、実をつけられず、子孫を残せなくなります。だから、暖かい時期に花を咲かせられるように、芽生えが寒さを感じて冬がとおりすぎていくのを用心深く確認してから、実をならせる準備に入るのです。

  小麦以外の作物でも、さやえんどうやソラマメなども同じように、実をならして食用部分のマメを収穫するには、芽生えの頃に寒さにあてる必要があります。梅や桜などの樹木も、冬芽が寒さに当たらずしてきれいに花を咲かせることはありません。

  寒さを感じ、それを合図にして自分たちの子孫を残す準備を始める、植物たちのたくましい生き残り戦術。それがこれより、結実していきます。

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