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2013年2月 4日 (月)

土を作り土が育てる

人の足が踏み入ることのできないような山の奥に、大きな木が茂って大きな森が生まれます。人が肥料を与えなくても、植物は育つことができます。土の力が、または、土の中の無数の生き物が、植物を育てるのです。

  畑では作物を収穫して土の中の栄養を外に持ち出してしまうため、肥料を与えないと畑の土はやせてしまいます。それでも、山奥の森林のように、作物を育てるのは畑の土の力であり、作物が生育するためには、実は肥料はそれほどたくさんの量を必要としません。力のある土を作るために、農家は「土づくり」にはげんできました。

  落ち葉や稲わらや米ぬか、または家畜のふんなどの有機物を、捨ててしまわずにかき集めて発酵させて堆肥化して、堆肥を畑に播いていきました。この堆肥の中にはたくさんの微生物が、たくさんの命が含まれています。畑に播かれた生き物たちが、植物の生育の手助けをしていきます。「土をつくる」とは、畑に生き物の数を増やしていくことなのだと思います。

小林農場では、畑に散布する肥料は化学肥料を使用しない方針です。化学肥料とは何か簡単に説明すると、工場で化学的処理により製造される人工的な肥料のことです。

  化学肥料の中には植物が育つために必須の化学的な特定の栄養素が多く含まれ、散布すればすぐにその効果が作物の生育に表れます。化学肥料は軽くて少量でも効果があるので、農家の施肥の作業が楽になり、効率的に収穫量を増やすことに貢献してきました。今の日本の農業では、有機質肥料よりも化学肥料が使われることのほうが多くなっています。

  化学肥料が登場して、「肥料によって作物を育てる」という考え方が浸透し、「土づくり」を重視しなくなっている傾向があるという指摘があります。化学肥料には特定の化学的な栄養素は含まれていても、有機物のように微生物のような生き物は含まれていません。化学肥料ばかりに頼りすぎて有機物を田畑に入れないでいると、その田畑に生き物が増えなくなって、長期的にみると、作物も育たなくなっていくでしょう。

  「化学肥料をたくさん播いたら、作物の中身が充実しないうちから体ばかりが大きくなって、作物に含まれる栄養素が少なくなって、味もまずくなった。」「土が酸性化してしまい、作物が育ちにくくなってしまった。」などの化学肥料にまつわる良くない報告もいくつかあります。

  過剰に特定の化学物質を土に与えていくことにより土のバランスが崩れ、作物も健全に育たなくなるということもあるのではないでしょうか。作物栽培の効率化に貢献してきた化学肥料も、使い方を誤ると、土に障害を与えてしまいます。化学肥料とは距離を置いたほうが無難だと私は考えます。

作物を育てるのは農家によって施される肥料ではなく土の力で。力のある土を作ることこそが農家の役目。そんな意識を持ちながら、これからも有機物を利用して、たくさんの生き物が暮らしやすい畑になるように、土づくりにはげみたいと思います。

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