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2012年11月19日 (月)

対 原発

11月11日の日曜日に栃木県宇都宮市で一般市民による大規模な脱原発パレードが行われ、私も参加してきました。親に連れられてきた幼い子供を含め、県内全域の老若男女の長蛇の列が、市内の中心部を脱原発を訴えながら練り歩きました。

農業は土も水も、自分たちのまわりにあるあらゆる自然界の恵みをありがたくいただきながら営われていきます。原発事故による放射能汚染は、その農業の土台を一夜にして汚してしまうものすごい破壊力があることを、福島第一原発事故によって明らかとなりました。

昔から日本では、米ぬかや落ち葉や稲わらなどの有機物を田畑に循環させて健全な土を作り続け、小林農場もそれに倣って土づくりをしてきました。しかし、原発事故が発生した当時、あらゆる有機物が汚染されている様子が報道され、田畑への汚染を恐れて米ぬかや落ち葉の使用を見合わせる農家の方々も私のまわりにいました。

「有機物を循環させるよりも、化学肥料で作物を育てた方が安全かも」と、私も少しだけ本気で考えこんでしまいました。

原発事故から1年半がたち、日本の土は放射能物質を閉じ込める力が強くて作物には放射性物質が移行しにくく、今回の事故では、多くの地域の田畑の作物への汚染は小さいことがわかってきました。私が暮らしている栃木県南東部は特に汚染の影響を受けずにすみ、測定してみると、多くの有機物の汚染も小さくすんでいます。

しかし、山林を中心に、北関東地方のあらゆるところに除染されずに散らばったままになっている放射性物質が、今後どのように動くのか、注視し続けるべきでしょう。今でも栃木県内では、原木きのこや山菜などの山の幸から高い放射線量が検出され、出荷停止が相次いでいます。

原発がなくなれば日本の経済が低下してしまうと心配して原発の存続を望む声もあります。経済の問題が、日本人の原風景の里山が原発事故で汚される危険性よりも重要だとは、私にはとうてい思えません。原発事故によって生じる莫大な除染費、廃炉費、賠償金を考えると、原発は経済的にも採算の合わないエネルギー源だと思います。

小林農場は脱原発の立場ですが、みなさんはどう思いますか?

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