天災の中にある畑
先日に日本全国を襲来した台風17号。みなさんのご家庭のご無事を切に祈っております。
小林農場では、強風で電話回線が切れて一時的に電話やネットが使用できなくなりはしましたが、畑での被害はほとんどなく、ハウスも飛ばされることなく無事でした。
去年の今頃にやってきた台風では、背を高く伸ばして生育していたオクラとゴーヤが強風を受けてペッチャンコにつぶされてしまい、これが原因となりこれらの作物の収穫は終了しました。キュウリも上へ上へと伸びていくつる性の作物なので強風の影響をまともにうけてしまいます。この時期は通常のキュウリではなく、地を這って伸びていく型のキュウリを育てるようにしています。今回の台風直後の今朝も、地這えキュウリは何事もなかったように、たくさんの実をならしていました。
自然の恵みを授かりながら営んでいく農業は、天災が起こった時も直にその影響をいただくことになります。集中豪雨が起これば畑に播いた種は雨で流されるし、逆に日照りが続けば畑に植えたばかりの苗はしおれてしまいます。雹が降ってなすやピーマンが全滅させられることも稀にあります。
あらゆる自然災害を受ける日本列島の中でも、小林農場のある関東平野は自然災害の少なさでは日本有数の地域です。このことはおおいに感謝すべきことでしょう。
いろんな作物にはそれぞれ個性があります。何か災害が起こった時には、ある作物はつぶれてしまうかもしれませんが、ある作物は生き残ります。災害に強い農業を営むためにも、畑にできるだけ多くの種類の作物を作り、多様性にあふれる畑にしていきたいと思います。
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