野草の雑草化、雑草の凶暴化
畑のあちらこちらに生えている雑草を刈っています。カボチャは強い作物なので、雑草に負けることはないと思って、カボチャ畑を雑草が生えるに任せて放任していたら、いつの間にかに雑草の海の中でカボチャが消えてなくなっていました。完全にカボチャが雑草に食われてしまっていました。今年度はカボチャの収量は激減するので、秋はまだ出荷せず、出荷できる野菜の種類が乏しくなる冬になってから、カボチャの出荷を始めたいと思います。
他にも、里芋、サツマイモ、長ネギも人の胸元まである草にのまれて不調。収量が減る見通しです。せめて野菜セットを購入していただいているみなさんにお届けしていけるだけの収量は確保していきたいと思います。
小林農場の畑では、除草剤は使用していません。作物のまわりにマルチ(敷きわら、ビニールなど)を敷く、作物のまわりに土を寄せて雑草を土でかぶせてしまう、作物を密植して雑草を生やす空間を与えないなど、除草剤を使わなくても無理なく雑草を抑える技術は確立されています。
雑草が小さいうちに除草をしておけば、楽に雑草を抑えられます。今夏の小林農場は、雑草を大きくさせてしまい、わざわざ手間を増やしてしまってどうにも手がつけられず、畑を草だらけにしてしまいました。
雑草は太陽の恵みで作り出したいろんなものを、土に還していきます。雑草は畑の敵ではありませんし、畑に雑草が生えていること自体は問題ありません。
しかし、付き合い方を誤ると、雑草は作物を飲み込んでは食い殺す、凶暴な生き物と化します。勢いのある雑草をそのままにしていれば作物の生育に影響を及ぼします。
「野菜の栽培面積はどれくらいの広さにするか」を考える場合、「自分の能力で夏にどれほどの栽培面積なら雑草を抑えられるか」を基準にするのがいいと思います。自分の身の丈にあった栽培面積を見つけるのが重要です。私はあまりに広い面積で栽培してしまったために、雑草の勢いを抑えるための管理がいきとどきませんでした。
自分の身の丈は自分が思っていたよりもずっと小さかった。そのことを教えてくれた今夏の雑草でした。これからは野菜栽培面積をより小さくまとめて、少ない作物を一つ一つ大事に育てたいと思います。余った借地の空間は、野菜栽培以外のことで利用していこうと思います。
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