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2012年6月17日 (日)

辰年芒種 その二

地元の栃木県内で小林農場の野菜セットを購入してくださる方々を募り、この春から、個人のお宅へ直接、野菜セットの宅配をするようになりました。宅配の帰り、住宅地に立ち寄り、野菜セットの宣伝チラシを一軒一軒に配ってまわり、新たに小林農場とお付き合いしてくださる方々を募っています。

ちなみに、ご近所の方のご好意により、印刷機をお借りして格安の出費で大量のチラシを刷れるようになりました。感謝。

チラシ配りは手間がかかるものの、この手間がまったく無駄に終わることはありません。1000枚のチラシを配れば、2,3軒の方から連絡をいただきます。時間がかかっても、確実に野菜セットを食べてくださる方を増やしていけます。他に良い販路開拓方法が見つかるまでは、この地道なやり方で通していこうと思います。

ちなみに、私の実家の東京の母も、小林農場のチラシを東京で配ってくれています。おかげで、東京からも数軒、野菜セットを購入してくださるようになりました。感謝。

どんなに外国から値段の安い農産物が日本に輸入されてこようとも、顔の見える身近な農家から食材を手に入れたい。そう考えている消費者の方々の数は少なくないと、私は思っています。

みなさんに身近に感じてもらえるような農場にしていければよいと思います。野菜セットの中には毎回、野菜の食べ方や農場の様子を伝える便りも野菜と一緒にお届けしています。農場の想いを文章にしてお伝えする技は、小林農場の十八番です。

お試しセットを購入された方には、ご購入して1週間後、私の方から電話をしてお話をさせていただいています。その時に野菜セットの購入の継続をご希望してくださる度に、飛び跳ねたくなるほど、嬉しく思いました。

一方で、「セットの野菜の量が多すぎて、食べきれない。」というご意見を何度かお聞きしました。今の時代、大家族は減り、一軒あたりの食べられる食材の量はかぎられてくるかと思います。野菜セットの値段は2000円ですが、2000円分の野菜を1度にお届けすると、受け取る側も、それらを上手に保存して食べきるためには、手間と工夫が必要になるかと思います。

経営上の事情で、野菜セットは2000円以下にはできず、よって、野菜の量をこれ以上減らすことはできません。その代わり、小林農場から提案させていただこうと思います。

数軒の近所の世帯で、共同で野菜セットを購入してみるのはどうでしょうか。数軒で野菜代を負担し合い、野菜の量も扱いやすい量に分け合えると思います。野菜セットの共同購入にご興味のある方、ご連絡ください。その詳細について話し合いましょう。

緑豊かな自然に囲まれ、野菜を自給していける豊かな私の暮らし。この暮らしを続けていくためにまず最初にやらなくてはいけないことは、農業で生計を成り立たせることです。

どんなに自然環境にやさしい暮らし方をしていても、生計を成り立たせなくては長続きしません。みなさんにお金を支払っていただけるだけの価値のある野菜セットを作っていきたいと思っています。

今、私に必要なのは、誰の助けも借りずにたった一人で生き抜く力ではありません。歩いて歩いて、小林農場を支えてくださる方々を見つけだすこと。そして、お互いに支えあえる信頼関係を築いていくことです。

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