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2012年5月 4日 (金)

辰年穀雨 その1 

  先日、農産会社から農場へ、激安の価格の堆肥を大量に運んでもらいました。後になって堆肥の材料を確認してみると、「食品汚泥」が含まれていました。

  調べてみると、食品汚泥とは、食品産業から排出された有機物を浄化処理して、固形分を沈殿させたものです。その中には有毒物質の重金属(ヒ素、カドミウム、水銀など)が含まれている可能性があるらしいのです。食の安全にこだわる農家の方々は、汚泥類を含んでいる堆肥の使用を避けているようです。

  この堆肥を取り扱っている農産会社は、堆肥の材料はどれも、肥料取締法で定められている重金属の濃度の基準を下回っていることをきちんと確認していますし、堆肥内の放射能汚染の検査もこまめに行っています。安全性に関して問題はないと思いました。

  ただ、やはり、いろんな所から集められ、いろんな物が混じっていて、どのような作り方をしているか確認していない堆肥を使用することに、次第に不安を感じて、けっきょく、少し畑に散布しただけで、残りの堆肥は敷地のかたすみに山積みのままにしておきました。

  有機物なら何でもよい、または、安い価格のものならなんでもよいと安易に農場にいろんな堆肥を受け入れてしまうと、うっかりと農場への有害物質の侵入をゆるしてしまう危険性もあるかと思います。実際に、「有害物質の最終処理所」みたいになってしまった畑もあり、そこの作物が全部枯れ死してしまったという痛々しい話も聞いたことがあります。

  安全な堆肥や肥料とは何なのか、もっと勉強したいと思い、「正体の分らぬ材料を含んでいる有機物は農場の中に持ち込まない」という今までの方針を、さらに徹底しようとおもいます。しばらくは地域で排出される米ぬかやもみ殻などの分りやすい有機物をかき集めて、肥料や堆肥を作っていこうと思っています。

  

  

  

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