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2012年1月24日 (火)

辰年大寒 その1

年が明けてすぐ、1月の上旬、日本有機農業研究会が主催した報告会が行われ、私も参加してきました。関東各地の農家が数名集まり、会の最後のほうで、座談会形式で意見が交わされました。

去年の3.11後の対応についてが主題でしたが、「脱原発」の話題があがると、自ずと会に熱が帯びていきました。日本から原発をなくしてほしい。会に参加した農家は、強く強くそう願っていました。

去年の秋には有機農業ネットワーク栃木の主催で、数本の原発関連を取り扱った映画を鑑賞する映画祭が開かれました。会場は、300人ほどの老若男女で満員でした。

今回の福島第一原発事故によって、国民の原発への関心が飛躍的に上がりました。以下は、私がいろんな所で学んだことをまとめてみました。

原発がなくなれば日本の電力をまかなえなくなるのでは?---統計では、火力発電や水力発電で電力をまかなうことができる。

原発がなくなれば、発電のコストが上がるのでは?--ー原発で発電していても、日本の電気料金はほぼ、世界で一番高かった。発電のコストについては、競争相手のいない所で独占して経営をしていた電力会社の経営努力の不足が指摘されている。

資源のない日本で電力を自給するには、原発が必要なのでは?---火力発電や水力発電を動かすためには外国から石油を輸入する必要があるが、原発を動かすために必要なウランも、結局、外国から輸入している。原発も外国からの資源に依存している。

地球上の石油がいずれとりつくされることを考え、原発による発電が必要になるのでは?ーーー実際、石油はたくさん地球上にあるらしく、数千年は使い続けてもなくなることはないらしい。

原発は発電中にCO2を排出しないから、環境保全のために必要なのでは?---原発を建設する過程やウランを掘り出して濃縮する過程で、大量のCO2が排出されている。また、原子炉の排熱は海に捨てられ、海水温度を上昇させて、海に深刻な影響を与えてしまう。

原発で毎日大量に発生する放射性廃棄物の最終処分方法は未だに確立されず、貯蔵しておくしかない。300年間は管理をする必要があり、子孫には重い負担になるのでは?ーーー本当にその通り。

以上、脱原発を唱えている有識者の方々の意見をまとめてみました。原発推進派の方々には異論があるかと思います。もし、「利権を守りたい」という理由以外に原発を推進しなくてはいけない理由があるのであれば、教えていただきたいと思います。

私は今まで原発の問題に興味がなかったし、原発から発電された電力によって豊かな生活を楽しんできました。いまさら、東京電力に恨みごとを言うつもりはありません。ただ、東京電力がどのような誠意ある対応をするのか、見届けたいと思います。自分たちが散らかした汚染物質を回収したり、それらを処理する最終処分施設を建設したり、東京電力は事故の責任をはたすべきでしょう。

原発の仕事に従事してその仕事に誇りを感じていらっしゃる方々にはもうしわけありませんが、わたしたちは、もう、原発とは共存していけないと思います。今回の事故で多くの人々が故郷を離れなくてはいけなくなりました。この先数十年は豊かな山や川は放射能で汚染され続け、今でも福島の子供たちは低線量ながらも被ばくし続けています。あまりにも被害が大きすぎます。

自分が栽培した作物を「安全です」と胸を張って売ることもできず、自分の作物に対して「汚染されているかもしれない」と疑い、検査をして、測定結果を見て、一喜一憂する。私、もう、こんな状況、嫌です。

日本に原発が残っているかぎり、いずれ、第2、第3のフクシマの悲劇は引き起こされます。次は関西かもしれないし、九州かもしれないし、北海道かもしれません。

脱原発を望むみなさん、次の国政選挙では、脱原発の意志を強くもった政治家に1票を投じていきましょう。

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