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じゃがいも、人参、大根、かぶ、里芋、さつまいも、ゴボウ、長ネギ、かぼちゃ、白菜、ブロッコリー、サニーレタス、小松菜、ほうれん草、みず菜、ターサイ
「毎回更新 野菜セットの食べ方 走り書き」配布
じゃがいも、人参、大根、かぶ、サトイモ、サツマイモ、長ネギ、かぼちゃ、キャベツ、白菜、ブロッコリー、レタス、小松菜、ほうれん草、みず菜、ターサイ
「毎回更新 野菜セットの食べ方」配布
じゃがいも、人参、さといも、さつまいも、大根、かぶ、長ネギ、かぼちゃ、キャベツ、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、小松菜、ほうれん草、みず菜、ターサイ、春菊
「毎回更新 野菜セットの食べ方 走り書き」同封
人と自分との関係はどうあるべきか?人間関係は、私にとって、一生の主題です。
人と上手に付き合えずに引きこもってしまう人の数が増えていると言われています。私も、昔から、人と会話を楽しむのが下手でした。
誰もいないところで、たった一人で気楽に暮らすことに憧れを抱き、あまり、仲間がほしいとは思いませんでした。むしろ、親しくなってその人と距離が縮まれば縮まるほど怖くなり、逃げ出すこともしばしば。
私の人生、出会う人、出会う人に恵まれてきました。それでも、私は人に素直に心を開くことができませんでした。
特に、子供と付き合うのは苦手です。子供たちの反応は、正直すぎます。私がどんなに笑顔を作って見せても、子供たちは私の心が開いていないのを敏感に見抜き、私から離れていきます。
そんな自閉症気味の私と社会を結びつけてくれているのは、畑の作物たちです。私が作った野菜を、受け取ってくれた方々がおいしく召し上がっていただくことにより、会話が生まれます。
「おいしかったです。」との一言で、どれだけ報われることか。私でも、少しは人の役に立てるんだなと、安心します。
今年、地元の学校の学校給食の食材として、小林農場の野菜を出荷させていただいています。その背景には、学校給食に関わることにより、私が苦手としている子供たちを好きになれるきっかけを作れるかもしれないという想いもありました。
農業に携わっているかぎり、私は社会と関係を保つことができる。そして、いずれは、人との触れ合いを晴れやかに楽しめるようになれる日がくる。農業の人と人を結びつける力を、私は信じてきました。
今までの小林農場の手元に受け取った売り上げ金額から、大雑把に年収に換算してみると、100万円くらいでしょう。この売り上げ金額のままだと、いずれ、私の貯金は底をつきます。
もっと多くの人と顔をあわせ、もっと多くの人に小林農場の野菜を食べて支えていただく必要があります。自分の殻を突き破っていかなくてはいけません。
私がこの世にいるのは、父と母が私を生んでくれたおかげです。私が農家になれたのは、師匠が私に農業技術を教えてくれたおかげです。私が農家として生活しているのは、私の野菜を買って食べてくれる方々のおかげです。
これらの変えることのできぬ事実を、どれだけ真摯に受け止めてきたか。そして、どれだけ深く感謝してきたか。今、それが私に問われています。
平成二十四年 辰年の陣 誰にも頼らずに一人で生きていく力を身につけることはとても大事。まわりの人々と助けたり助けられたりする関係を築いていくことは、もっともっと大事。
日本人が日常的に食べている野菜のほとんどが、遠い昔に、他の国から海を渡って日本にやってきたもので、日本を原産地とする野菜は、ほんのわずか。私たちのご先祖様たちは、寛容に外国の野菜を自分たちの食事に受け入れてきました。
そして、それらの野菜は、ご先祖様たちの知恵により、日本列島独特の風土と日本人の体質や食味に合った調理法で食べられました。こうして、日本の食文化が形成されました。
近年、食の西洋化が急速にすすめられました。その結果、医療技術の向上のために日本人の寿命は延びたけれども、何かの病気にかかっている病人の数は増えました。
今、また、日本が長い時間をかけて育んできた伝統食が見直されているようです。
世界中の人々と物資が世界中を飛び交う国際的な世の中になりました。そして、私たちは、それぞれの国にはそれぞれの個性があり、お互いの違いを認識して、その違いを尊重することを学びました。
他国との交流のため、日本も国を開くべきだと思います。ただ、自分の国の風土や伝統や歴史を大切にできない者が、他国を尊重することは難しいと思います。
真の国際人になるには、まずは自分の生まれた国をこよなく大切にすることでしょう。
特に農業には、その国の風土も伝統も歴史も凝縮されていています。その国の食料生産や環境保全を担う生命線でもあります。
日本農業は政府に保護されすぎて競争力を失っているとの意見をよく聞きます。私は、国民全員で、なによりも最優先して、農業を守っていくべきだと思います。そう思って、私は、農家になりました。
東日本大震災後、被災地の人々の冷静で忍耐強い姿に、世界中の人々が驚きました。この日本人の国民性は、日本列島のどこよりも海の幸、山の幸に恵まれた風土、そして、どこよりも自然災害の多い風土によって育まれてきたのではないかと言われています。
私たち日本人の性格を決定付けてきたこの風土、守ってゆきたいです。
「がんばろう日本」の掛け声を聞く度、昔の知り合いの言葉をおもいだします。「がんばろうは、頑張ろうではなくて、顔晴ろうと書くんだよ。」と。
がんばるとは、頑なに気張ることではありません。がんばることによって、人の表情は晴れ晴れとしてくるのです。
平成二十四年 辰年の陣 顔晴ろう日本
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