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2011年11月 7日 (月)

卯年立冬  その1

福島第一原発事故による放射能汚染は、現在進行形で食の安全を揺るがしています。

先日、小林農場のすぐ隣の地主さんの農場から採取された落ち葉がモニタ二ング検査を受けました。結果は、1kgあたり160ベクレルの放射性セシウムが検出されたとのことでした。無視のできない高い数値でした。

福島原発から流れ出た放射性物質がこの地にも降り注いだことを、改めて思い知らされました。

落ち葉は毎年、畑仕事のさまざまな場面で活躍してくれる、私たち農家にとって馴染みのある材料なのですが、今回の検査結果を受けて、今後の落ち葉の使用をどうするのか、考える必要があります。

数か月前、全国に販売されていた牛肉から規制値を超える放射性物質が検出された事件がありました。牛が放射能に汚染されていた稲わらを食べていたのが原因でした。

少しでも油断していれば、除染されずにそこらじゅうに散らばったままの放射線物質が、何らかの形で自分の畑に侵入してくるでしょう。

また、各自治体が農産物の検査結果を公表していますが、各市町村の狭い地域でも放射性物質は一様に拡散しているわけではなく、もっと細かく一軒一軒の畑を検査してみると、公表されている数値とは大きく違う数値が検出されたという事例もあります。

また、現在は放射性セシウムのみが注目されていますが、ほかにも、放射性ストロンチウムなど、測定のされにくい放射性物質も福島第一原発から飛散されたと考えられています。

このように不安要素がたくさんある中で、生産者側がなんの根拠も示せないまま「自分の作物は安全」と強調すれば、消費者側は「本当に?」とますます疑いを強めていくのではないでしょうか。

消費者は、いつも正確で正直な情報を生産者に求めています。このような状況であるからこそ、自分の農場の置かれている状況をできるだけ正確に正直に伝えていき、消費者の方々と信頼関係を築き、共に食の安全について考えていければいいと思います。

(落ち葉や腐葉土は放射性物質をスポンジのように吸収する性質があるようで、東日本のどの地域でも落ち葉からそれなりの数値の放射性物質が検出されるだろうと推測されます。

一方で、田畑に落ちた放射性物質は、たいていは土中に固定されていて作物に移行しにくい状態になっていて、実際に、各自治体の検査では、作物から放射性物質が検出されなくなってきています。)

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