卯年小満 その3
新規に販路をみつけようと、心当たりのある場所を訪ねてみました。見本として畑から収穫してきた小松菜を見せると、虫食いの穴がある葉物野菜を商品として受け取るのは難しいとの率直な意見をいただきました。
電話帳を開き、無農薬野菜に理解のありそうなお店を見つけては足を運んで調べてみると、たいていは私と同じように無農薬野菜を栽培している私の知り合いの農家さんが、すでにそのお店で出荷をしています。積極的に生産者を募集しているお店ならともかく、そうでなければ、知り合いの農家さんと同じお店で競合することを、なるべく避けるようにしています。
私の作物を受け入れてくださった自然食品店が一軒あり、私も出荷の用意をしていました。それだけに、そのお店が急な事情で閉店することになったときには、がっくりきました。
私のブログを読んで声をかけてくれた食品関連の企業もありました。すごくありがたい話でしたが、入会金の額が私には重たく感じ、慎重に検討させていただくことにしました。
現在は定期的に、国道沿いの直売所まで通って、作物を出荷しています。道の駅が乱立し直売所が大規模化していくご時世ですが、ここは小規模ながらも店員がひっきりなしにやってくるお客さんに走り回りながら対応しているような活発な直売所です。この直売所で知り合った生産者の方から、他にもいろいろと知る人ぞ知る活発な直売所を教えていただいたので、近いうちに訪れてみたいと思います。
他にも、契約農家として地元のスーパーの地場野菜コーナーに出荷できるよう申請したりしています。ほぼ毎日、なにかしらを売って、どこかしらから収入を得れる状態になりつつあります。
現状は、収入のわりには出荷作業に手間がかかりすぎているというのが実感で、長く農業を営んでいくためには改善していく必要があります。しかし、農場経営を始めたばかりの今の私にとって、1円でも自分の収入を得られることが、嬉しくて嬉しくてたまりません。
新しい人とのご縁を築いていく時期です。あまり収入の多少や手間暇を考えず、いろんな売り場に顔を出してみたいと思っています。
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